静かな湖畔で

Mt.Fuji



「どうしても私は帰らねばなりません」
そう言って、かぐや姫は不老不死の薬を残し、月に帰ってしまう。


最愛の姫に逃げられた帝は、かぐや姫のいない世界で
永遠に生きても意味がないと思う。


そのため、従者に薬を燃やすように命じる。
月にその思いが通じるように、この国で最も高い山の上で燃やすように。


以来、山頂からは煙が立ちのぼるようになり、
その山は「不死の山」と呼ばれるようになった。


昔の人はロマンがあるよね。
オレなんて、「でけー」とか「すげー」とかしか言ってなかった気がする。


静かな湖畔でゆっくりしてきました。